スフィンクス
ピラミッドの番人などと言われるスフィンクスは、カフラ−王のピラミッドに附随する位置にありますが、カフラ−王のピラミッドコンプレックスの一部として造られたと断言することはできません。ピラミッドよりも先に造られたという説が有力で、だとすればもともとそこにあったものをアレンジして（顔を掘り直すなどして）カフラ−王のピラミッドコンプレックスに組込まれたのかも知れません。確かなことは分かりませんが、いずれにしても、河岸神殿からカフラ−王のピラミッド正面の葬祭殿へと続く参道の脇にあって存在感を発揮しているのは確かなことであり、カフラー王のピラミッドとの関係が極めて濃厚であることは確かなように思われます。
スフィンクス横から見たカフラ−王のピラミッド。この参道は実際のところどんな姿であったのか、参道やそのまわりの施設が在りし頃、ピラミッドはどのように見えたのか、それともなにかに遮られて見えなかったのか。